Kiyohio KAWAI

川井 清彦

The Institute of Scientific and Industrial Research, Osaka University

弱い過渡的相互作用をトリガーとしたRNAの1分子イメージング

多くの生体高分子は常に動いているのではなく、何らかの極低頻度、かつ、過渡的な(=発生確率が非常に低く、存在時間の短い)相互作用がトリガーとなり構造転移が引き起こされ機能していると考えられ、このような現象を追跡することは非常に難しい。本課題では、蛍光相関分光法(FCS)を改良し、過渡的な相互作用を蛍光の点滅=blinkingとして観測する手法を用いて、サブマイクロ秒の時間分解能で、RNA構造転移を引き起こす弱い過渡的な相互作用を明らかにする。得られた知見をもとに過渡的なRNA構造転移に伴う点滅過程を制御することにより、RNAの1分子イメージングの達成、および、超解像顕微鏡において求められる最適な分子スペックを探求可能なツールを領域内の研究者に提供することを目指す。

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