Hiroyuki HIOKI

日置 寛之

Graduate School of Medicine Kyoto University

マクロからミクロに至る多階層構造情報を束ねる観察・解析技術の基盤創成

神経回路構造を明らかにするためには、全脳レベルからシナプスレベルまで、複合的な階層システムを解析しなければならない。この解析プロセスには莫大な時間と労力を要し、重大な律速段階となっている。本研究課題では、新しい透明化技術『ScaleS』を軸に、
(i) 『マクロ—メゾ—ミクロ』の各階層をシームレスに解析する基盤技術の確立
(ii) 光学顕微鏡の枠を超え、超微細構造解析を目的とした電子顕微鏡イメージングも展開し、二つの観察法にまたがる自在な『ズームイン』技術の確立
を推進する。解析プロセスに要する時間(量的問題)を解決するだけでなく、従来見えなかったものを見るという質的変化を促すことで、次世代の形態解析法が創成されることを期待している。

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